隊長&隊員

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※メルマガで発行した隊員の意見をコピペします。


【なぜ、コンサートに行くのか】

ヴァイオリン

音楽というのは面白いもので、生き物そのものだと思う。
楽曲(素材)そのものが素晴らしいかどうかも重要であるが、
演奏次第でいかようにも変化してしまうところが面白い。
だからこそ、同じ名曲をこれでもかと多くの指揮者や楽団が飽きる事無く
演奏し続けるのだろうし、音源化されているのだ。

現代社会人は忙しく、趣味に費やせる時間は限られている。
だからどうしても限られた時間内で、出来るだけ効率よく
素晴らしい音楽との時間を享受したくなる。
また、その行為は効率的で間違ってはいない。

しかし、それだけっちゅうのもなぁ、と回り道人生を送っている私は思う。

話は逸れるが、私は古本探しが大好き(古書ではない)。
本というのは連結連想されるもので、これは面白いという本が見つかると、
その作家の他の著作も読みたくなるし、その作品が珍しいジャンルなら
同類の本が無いか探したくなる。

私の趣味嗜好が変わっているせいか、なかなか新刊書店には置いてないものが
好きになるので、どうしても古本屋を巡り廻って、漠然と目指すものを
探し続けるのです。また、その無限に続く探求の時間が面白く、楽しいのです。

昨日、長い間探し続けていた本が百円で売っており、狂喜して買った。
ほとんどの人には取るに足らない文庫本なんだが、系統だって
探し続けてきた人間には掛け替えの無い珍品なのである。
更に奇縁なことに、今日はその珍本の単行本(題名が違う版)まで見つけ、
こういう事って重なるんだなぁと驚いている。もちろん買った。

これは私のコンサート・ライフにも言えることで、ある一定の勘を頼りに、
一見無謀とも思えるようなコンサート巡りを続ける。
九割方外れるだろうなと解かっていても、その勘を確認する意味も込めて
コンサートに突撃し、予想通り外れることが多い。

N響定演にそういった例が多いのだが、私はそれでもN響に出掛ける事を
これからもやめないだろう。

なぜなら、期待せず行ったN響定演で、奇跡を一度だけ実体験したから。
こういった奇跡は、決して確率論から導き出されるものではない。
百回行っても千回行っても奇跡に巡り合わないかも知れないし、
数回で巡り合えるかもしれない。

非常に非効率的な行動をしているのは自覚してるんだが、
奇跡があるかもしれないんだったら、行って聴かなきゃ始まらない。
期待ハズレで憤慨する事が多いが、それも私にとってはコンサートの
楽しみ方なのです。

ガオー

ちなみに私は阪神ファン。
効率性重視なら巨人ファンなんでしょうが、阪神ファンはそういった事には
重きを置かない。負けると分かってても、今年も駄目だろなと思ってても、
阪神ファンというのはそんな事ではへこたれない。
なぜなら、奇跡が起こった時、それがどれほど嬉しいか知っているから。

え??
と云う事は、私はN響ファンなの?

音楽とスポーツは根本的に違うんだけど、同じように考えてみると面白い面も
見えてくる。スポーツは勝った負けたが一番大事だよね。
え?そうじゃない??勝ち負けよりも大事な事が一杯ある?
そうですよね、勝ち負けを重視する人も多いけど、それだけじゃないよと
勝ち負け以外で楽しんでいる人も多いよね。

音楽、クラシック演奏も似ているところがあって、
超絶名演に出くわせればこれほど良い事はない。
しかし、そんな事は滅多に起こらない事は百も承知。

今週も来週もハズレ演奏会だろうなと思いつつ出掛ける。
負けると分かっていて聴きに行き、やっぱり負ける。
でも、それはコンサート愛好者の普通の行動であって、
別に無駄でもなんでもない。

野球なんてテレビで観た方がよっぽど詳細にわかるのに、
敢えて球場外野席で小さな白いボールの行方を楽しむ。
球場外野席で騒いでいるおっちゃんとほとんど一緒なのです。

さて、その予想通りのハズレ演奏を、「大ハズレだった」と書く。
この何がいけないのか?

文化や芸術というものは、観客や聴衆や鑑賞者や読者がいてはじめて成り立つ。
また、それらはうるさければうるさいほど作品は輝く。
ああでもない、こうでもないと周りから弄くり倒されて、
はじめて不思議な光を放ちだす。

良いときは褒められて当然だし、悪ければ貶されてこそ輝くってもんです。

悪いときはみんなが慰めたり、そっとしておいた方がいいのですか?
そんなヤワな過保護に扱ってたら、いつまでたっても成長しませんよね。
そう、思ってるんです。

関西に行くと、普通に阪神帽を被ったり、阪神のユニフォームを着た
おっちゃんが歩いてるんですね。

平日でも当然のような顔をして、甲子園に通ってるおっちゃんがいるんですね。
彼らは阪神ファンということを誇りにこそすれ、決して凄いことをしているとは
思っていません。

私もそんな心境でコンサートに通い続けたいんです。
そのうえ、お年玉みたいなご褒美がたまに貰えると、
やっぱりコンサートはええなぁ、と思えるし、
ここにコンサート通いの醍醐味があるんです。

詰まらんかったら詰まらんかった、普通やったら退屈やった、
たまに少し良かったな、これは今年久々に良かったな。
そんな感じに、正直に普通にコンサート感想を書き続ける意義が、
意外にあると思ってるんです。


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